縁起を育てる植物 万年青
「万年青(おもと)」とは、文字どおり「万年も青々とした葉を保つ」ことから名づけられた植物です。常緑であることから縁起がよいとされ、古くから日本人に親しまれてきました。 葉は厚く、艶があり、中心から大きく扇状に広がるその姿...
「万年青(おもと)」とは、文字どおり「万年も青々とした葉を保つ」ことから名づけられた植物です。常緑であることから縁起がよいとされ、古くから日本人に親しまれてきました。 葉は厚く、艶があり、中心から大きく扇状に広がるその姿...
刀装具の意匠には、しばしば驚くほど身近なものが登場します。 その中でも「茄子(なす)」は、一見すると地味に思えるかもしれませんが、実は深い意味が込められた画題です。日本文化における茄子の象徴性や、武士たちがなぜこの植物を...
日本の刀装具において、「蜘蛛(くも)」という意匠は、いささか意外に感じられるかもしれません。武士の象徴である刀に、昆虫を描く。その中でも、どこか不気味さをまとった蜘蛛が選ばれている。 しかしこの画題には、日本人の自然観や...
虎といえば、猛獣の象徴として知られています。その姿は力強く、堂々としていて、見る者を圧倒する存在感を放っています。 けれども、実は日本には野生の虎は存在しません。それにもかかわらず、虎は古くから刀装具や絵画、工芸品などの...
枝柿図目貫無銘赤銅地 容彫 金色絵 長さ:38.9mm 幅:13.9mm 厚さ:5.1mm 重さ:4.0g長さ:37.0mm 幅:13.6mm 厚さ:5.8mm 重さ:4.4g
日本刀の刀装具には、驚くほど多彩な意匠が込められています。龍や獅子といった勇壮な存在から、朝顔や菊のような可憐な草花、そして豆のような小さな存在までもが、彫り込まれていることがあります。 「豆」という一見地味な題材に、職...
大豆図目貫無銘赤銅地 容彫 金色絵 長さ:37.6mm 幅:11.7mm 厚さ:5.5mm 重さ:5.7g長さ:36.7mm 幅:11.4mm 厚さ:5.0mm 重さ:5.0g
刀装具の世界には、草花や動物といった自然の意匠とともに、家紋や紋章のように格式を帯びた図柄も見られます。その中でも、五三桐紋三双図(ごさんきりもん・さんそうず)は、桐紋を繰り返し配置した重厚な構成をもち、目貫においても存...
牡丹図目貫無銘素銅地 容彫 金色絵 長さ:23.7mm 幅:15.8mm 厚さ:6.0mm 重さ:4.1g長さ:23.5mm 幅:15.6mm 厚さ:6.1mm 重さ:5.0g
万年青図目貫無銘赤銅地 容彫 金色絵 長さ:40.1mm 幅:13.7mm 厚さ:5.4mm 重さ:6.2g長さ:40.2mm 幅:15.1mm 厚さ:5.5mm 重さ:6.0g
万年青図目貫無銘赤銅地 容彫 長さ:37.2mm 幅:13.1mm 厚さ:5.3mm 重さ:4.6g長さ:37.1mm 幅:12.4mm 厚さ:5.7mm 重さ:5.1g
「瓢箪に馬」と聞いて、どのような情景を思い浮かべるでしょうか。瓢箪(ひょうたん)と馬は、一見すると何の関係もないように思えます。 しかし、日本には「瓢箪から駒が出る(ひょうたんからこま)」という、よく知られたことわざがあ...
竹虎図目貫無銘赤銅地 容彫 金色絵 長さ:39.2mm 幅:12.0mm 厚さ:5.2mm 重さ:4.1g長さ:39.4mm 幅:12.1mm 厚さ:4.5mm 重さ:4.3g
枝茄子図目貫無銘赤銅地 容彫 金色絵 長さ:36.8mm 幅:15.3mm 厚さ:5.5mm 重さ:5.0g長さ:36.1mm 幅:15.4mm 厚さ:5.6mm 重さ:5.4g
刀装具を眺めていると、不意に心が留まる意匠に出会うことがあります。今回取り上げる「朝顔図縁頭」も、まさにそんなひとつでした。 細く伸びた蔓と、様々な色で表現された朝顔の花々。その佇まいには、力強さよりも、凛とした気品と清...
五三桐紋三双図目貫無銘赤銅地 容彫 金色絵 長さ:36.2mm 幅:14.0mm 厚さ:4.2mm 重さ:4.2g長さ:34.8mm 幅:14.0mm 厚さ:4.5mm 重さ:4.0g
朝顔図縁頭無銘素銅地 据紋象嵌 色絵 長さ:32.8mm 幅:16.7mm 厚さ:7.9mm 重さ:10.2g長さ:38.0mm 幅:21.7mm 厚さ:11.5mm 重さ:19.3g
朝顔図縁頭無銘赤銅地 据紋象嵌 色絵 長さ:33.5mm 幅:13.5mm 厚さ:13.2mm 重さ:13.8g長さ:37.8mm 幅:22.1mm 厚さ:11.3mm 重さ:24.7g
日本の四季を象徴する花々の中でも、「菊」はとりわけ特別な意味を持ってきました。秋の花としての風情にとどまらず、高貴・長寿・不老不死といった象徴性を担ってきた菊の意匠は、刀装具の中にもたびたび登場します。 今回の記事では、...
瓢箪に馬図目貫無銘赤銅地 容彫 金色絵 長さ:31.9mm 幅:13.5mm 厚さ:5.7mm 重さ:5.1g長さ:30.9mm 幅:14.3mm 厚さ:5.6mm 重さ:5.0g
牡丹図目貫無銘赤銅地 容彫 金銀色絵 長さ:37.0mm 幅:13.5mm 厚さ:4.9mm 重さ:4.4g長さ:39.0mm 幅:14.6mm 厚さ:5.3mm 重さ:5.5g
枝菊図目貫無銘赤銅地 容彫 金色絵 長さ:41.0mm 幅:11.8mm 厚さ:5.1mm 重さ:5.4g長さ:40.3mm 幅:14.1mm 厚さ:5.3mm 重さ:5.8g
枝菊図目貫無銘赤銅地 容彫 金銀色絵 長さ:40.9mm 幅:13.7mm 厚さ:4.8mm 重さ:4.2g長さ:40.4mm 幅:13.5mm 厚さ:5.2mm 重さ:3.8g
刀装具の価格を見て、「高い」と感じたことがありますか?私はあります。というか、最初の頃はほとんどすべてが高く感じていました。 目貫、鐔、縁頭……。初めて見るジャンルは、たとえ価格が控えめであっても、「未知のもの」に対する...
刀装具のなかでも、最初はなかなか意識されにくい部位があります。「縁頭(ふちがしら)」──鞘の縁(ふち)と柄の頭(かしら)に取り付けられる金具で、あまり目立たない部分かもしれません。ですが、私にとってはこの縁頭こそ、刀装具...
刀装具の魅力は、意匠や技法だけではありません。その中には、四季の草花が描かれていることが多くあります。 👇️前回の記事はこちら 梅、桜、朝顔、菊──いずれも、日本人にとってなじみ深い季節の花ばかりです。 中でも、最近手に...