後藤家と家彫の起源──祐乗・宗乗・乗真、そして光乗へ
日本刀を飾る刀装具は、単なる装飾にとどまりません。 武家の身分や美意識を映し出すこれらの彫金は、時に権威の象徴として、時に精神性を語る手がかりとして重んじられてきました。 その中でも後藤家は、四百年にわたり将軍家や大名に...
日本刀を飾る刀装具は、単なる装飾にとどまりません。 武家の身分や美意識を映し出すこれらの彫金は、時に権威の象徴として、時に精神性を語る手がかりとして重んじられてきました。 その中でも後藤家は、四百年にわたり将軍家や大名に...
鐔(つば)に施された“透かし”という技法には、光と影が織りなす美しさがあります。刀を握る人の手元にありながら、見る者の目を奪うほどの繊細な意匠──それが透かし鐔の魅力です。今回は、私が思わず見入ってしまった透かし鐔との出...
今年で、日本刀に出会って4年ほどになります。最初は知識などまったくないまま、ただ「かっこいい」「なんとなく好き」という感覚だけで脇差を選びました。今回は、そんな“直感”から始める日本刀との関係について、少しお話ししてみた...
刀装具を眺めていると、ふと「これを誰が作ったのだろう」と思うことがあります。目貫、縁頭、鐔──どれも小さな金属の板や塊にすぎません。けれどそこには、植物や動物、人物や風景までもが息づいていて、まるで時を越えて語りかけてく...
刀装具と聞いて、多くの人は「美術館に飾られているようなもの」や「ガラスケースに収められた骨董品」を思い浮かべるのではないでしょうか。実際、私自身もこの世界に足を踏み入れる前はそう感じていました。 しかし、刀装具を手元に置...
鐔(つば)という刀装具には、正面から見える意匠だけでなく、その「裏側」にも独特の魅力があります。今回は、私自身が惹かれた一枚の鐔を通して、“裏の美しさ”についてお話ししてみたいと思います。 👇️前回の記事はこちら 鐔との...