刀剣レポート ダンダラ羽織と和泉守兼定・加州清光 at 壬生寺

少し前になりますが、久しぶりに壬生寺に行った時のことをレポートします。
参加したのは、2022年7月9日(土)です。

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壬生寺での特別体験

  • 京都・壬生寺で本堂の特別拝観
  • 新選組のダンダラ羽織を着て、土方歳三の佩刀(はいとう)「和泉守兼定」、沖田総司の佩刀(はいとう)「加州清光」を持って記念写真が撮れる

壬生寺で羽織を着て刀を持てるイベントは珍しいので、事前予約制でしたが行ってきました。
本堂は写真撮影禁止でしたが、日本最古に近い地蔵菩薩は拝観できました。

ダンダラの羽織

本堂に入って左側にダンダラの羽織、その下に二振りの刀がありました。
ダンダラの羽織は、当時のものは残っておらず、そもそも20枚しか作られていなかったそうです。

袖口の模様は赤穂浪士の羽織を模したとされてきましたが、羽織を作った大丸が祇園祭の長刀鉾の町内にあり、その粽(ちまき)の模様を模したのではないかという説も出ているようです。

和泉守兼定、加州清光

刀掛けにある刀は、上が和泉守兼定、下が加州清光。
ちなみに和泉守兼定の本物は現存しています。

順番に羽織を着て、刀を持って記念写真を撮りました。
刀は両方とも持たせてもらえたので、ゆったりと刀の感覚を楽しみました。

模擬刀とはいえ、本物と変わらないくらいの重さで、触れるのは貴重な体験です。
このイベントは毎年開催されているわけではありません。もしチャンスがあれば、ぜひ体験してみてください。

壬生寺

この寺には有名なお祭りがあります。

  • 壬生寺の厄除け「節分会(せつぶんえ)」は、白河天皇の発願で始められたと伝わります。
     900年以上の伝統あるお祭です。
  • 壬生狂言の時に行われる「炮烙割(ほうらくわり)」も有名です。

新選組関連のイベントもあります。

  • 新選組隊士等慰霊供養祭…毎年、池田屋事件の頃に合わせて7月16日頃開催。

境内東方にある池の中の島は「壬生塚」と呼ばれ、幕末の新選組隊士の墓と、壬生寺阿弥陀堂の地階に壬生寺歴史資料室があります。

住所
〒604-8821
京都市中京区壬生梛ノ宮町31(正門:坊城通り四条下る)

https://www.mibudera.com/shinsengumi.html

壬生寺のグッズ

その時、壬生寺ではイベント期間限定で朱印帳が販売されていました。
沖田の佩刀、加州清光と大和守安定が描かれており、沖田の辞世の句も記されています。

沖田の辞世の句
「動かねば やみのへだつや 花と水」

壬生寺界隈の新選組史跡

この壬生寺界隈には、新選組関連の史跡がいくつかあります。
前川邸、八木邸──いずれも新選組の屯所として使われた建物です。

旧・前川邸

壬生寺を出て右角にあります。
個人の住居のため非公開ですが、玄関先の一部を開放しており、土日祝日のAM10:00~PM5:00に公開されています。

新選組グッズだけでなく、「刀剣乱舞」のグッズや、NHKで放送された『新選組!』のキャストのサインも展示されています。

https://kyu-maekawatei.com/

八木邸

旧・前川邸を出て、元の通りに戻って右へ行くとあります。
邸内の見学が可能で、ガイド・抹茶・屯所餅付きの見学が楽しめます。
※見学には靴下必須なのでご用意ください(素足、ストッキング不可)。

https://www.mibu-yagike.jp/

まとめ

新選組ファンとしては、刀に触れられたことが何よりも楽しい経験でした。
その他にも新選組グッズなどがあり、久しぶりに新選組一色の一日になりました。

近くには、内部非公開の新徳寺や、新選組総長・山南敬助の墓がある光縁寺(供養料:100円)もあります。

昔から多くの人々に愛されてきた新選組ゆかりの地ですが、時には訪れる方の行動によって、拝観が制限されることもあるようです。
大切な史跡をこれからも長く守り伝えていくために、どうぞマナーを守って、気持ちよくご鑑賞ください。

また機会があれば、今度は別の季節にも訪れてみたいです。

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