雨宿りから始まった、日本刀との出会いの話

私は、日本刀に全く関心がありませんでした。 

子どもの頃から、漫画やゲームの中では当たり前に見ていましたが、
現実の世界で触れるものだとは、まったく想像していませんでした。

でも、ある日その前提が崩れました。

きっかけは、本当に偶然でした。

 

==

 

2021年の1月。

突然の雨に降られて、近くの建物の軒先に入りました。

ただの雨宿りです。

そのまま中に入ると、そこは刀剣の販売店でした。
正直、最初は「なんとなく眺める」くらいの気持ちでした。

でも、目の前に並んでいたのは、約500年前に作られた本物の日本刀。

 

しかも、それが数十万円で販売されていたんです。
そのとき、少し混乱しました。

「え、これって“買えるもの”なの……?」

それまで日本刀は、「フィクションの中のもの」だと思っていました。
でもその瞬間、「現実に触れられるもの」に変わったんです。

この感覚は、あとから振り返ってもかなり大きかったと思います。

 

==

 

そこから、一気に気になり始めました。

帰ってすぐに調べて、近くの刀剣店を探して、実際に足を運びました。
そして、日本刀を買いました。

今思うと、かなり早い決断です。
でも、そのときは「なぜか欲しい」という感覚のほうが強かったんです。

それからは実物を手元に置いて、毎日眺めるようになりました。

 

==

 

そうすると、不思議なことが起きます。

少しずつ「見えるもの」が変わってくるんです。

最初はただの金属にしか見えなかったものが、

・なぜこの形なのか
・なぜこの装飾なのか
・なぜこれが残っているのか

と、気になり始める。
気づいたら、調べていました。

そして調べていくうちに、日本文化そのものに興味が広がっていったんです。

 

==

 

特に大きかったのは、刀装具との出会いです。

目貫や鐔に彫られた草花や動物。
それらを見ているうちに、現実の中にある同じようなモチーフにも目がいくようになりました。 

道端の植物や、小さな虫や鳥。

それまで、完全に見過ごしていたものです。
でも、あるときふと立ち止まって見ている自分がいました。

少し大げさに聞こえるかもしれません。
でも、自分の中ではかなりの変化でした。

「見え方が少し変わる」

刀装具に触れてから、そういう感覚が増えました。

 

==

 

なので、このコラムでは

「何がすごいか」

よりも

「どう見えるようになったか」

を中心に書いていきたいと思っています。

・なぜ気になったのか
・どこに惹かれたのか
・どう見え方が変わったのか

そういう話を重ねていくことで、
ここまで読んでくださった方の見え方も、少しだけ変わるかもしれません。

もし、次に道端の草や、ふとした影に目がいくことがあれば、
それはちょっと面白い変化だと思います。

このコラムが、そんなきっかけになれば嬉しいです。

 

==

 

ゆみのひとこと

この「運命の出会い」、実は私も一緒に雨宿りしてました(笑)
まさかここから刀剣の沼にどっぷりハマるなんて思わず、「あのとき別の場所で雨宿りしてたら…!」と何度か思ったことも。
でも今は、楽しそうに刀を語るtomaを見てるのも悪くないかな、と思ってます。

 

👇️次の記事はこちらです!

ブログに戻る

紡盛堂のこと、もっと知っていただけたら嬉しいです。

このブログが、ほんの少しでもあなたの感性に響くものであれば幸いです。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。